仏像名

ふりがな がっこうぼさつりゅうぞう

興福寺
制作年代

     重文
奈良時代

月光菩薩立像

様 式

俗称又は愛称

製作材質

銅造
鍍金

樹 種

像 高

300cm

製作者

安置場所

 東金堂

開扉期間

解 説

私 の 想 い

右手は身体に沿って、下に降ろし手の平を広げて地面に向けている。左手は脇を締めて肘をおり、前に出し手の平を正面に向ける。
 腕の着き具合からして、当初のものではなさそうである。また、指の表情が乏しいし、自然さもない。
 後補の方が新しい時代なのに、技術的に見劣りするのは何故だろう。個人の能力の差なのか、それとも技術集団のレベルが、たまたま低かったのだろうか。
 それだけに後に補修をするという事は、難しいし、大変な事である。しかし、それに携わる技術者は、勉強になるに違いない。技術レベルを向上させる絶好の機会になるであろう。
 そういう意味では、現代も当然に、鍍金の技術者や木彫の技術者や乾漆の漆の技術者や塑像の技術者の養成をしないと、白鳳時代以来のさまざまな素材と時代に合わせた様式についての仏像補修は出来ないことになる。

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