仏像名

じぞうぼさつりゅうぞう

室生寺
制作年代

    重文
平安時代

地蔵菩薩立像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造
彩色

樹 種

像 高

160cm

製作者

安置場所

金堂

開扉期間

解 説

 平安初期の余風を残しながら、類型的に整えられている。光背に比べて像が小さく、明らかに光背とは釣合わない。
 光背はむしろ本尊のものに近く、元来の地蔵菩薩像に替わって現在の像が持ち込まれたものと見られる。
 室生寺から伝来したという室生村中村区安産寺の地蔵菩薩像の様式は、室生寺金堂本尊に極めて良く似た漣波式の室生寺様で、同じ系統の優品である事から、この像が金堂の脇侍であったと考えられる。
「女人高野 室生寺」2005年より

私 の 想

 右手は肘を伸ばして下に降ろし、親指で中指を摘み袖口も摘んでいるようにも観える。左手は脇を締めて肘を直角に折って、前に出し手の平に宝珠を載せる。
 Y字の衣文が特徴のお地蔵さんである。鳩胸の方で、彫眼の眼はつむっている。唇は刻んであるが、平面的である。
 平成22年11月に遷都1300年「仏像観て歩き」として訪問した時には、次のように書いている。
 光背と本像の背丈が合わないという。言われてみれば大きい光背の前に立つ。近くの寺にある地蔵菩薩立像が、本来のここに在った地蔵菩薩であったのではないかという。貸し借りでも在ったのだろうか。時代の変遷の間にいろいろな事が隠されているのだろう。

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地蔵菩薩の考察